大好き!珈琲ガイド-おいしい珈琲は自宅でも飲める!-

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珈琲好きの私が本場イタリアで飲んだ美味しいエスプレッソ

20歳を過ぎた頃ヨーロッパを旅した思い出があります。
学生時代にアルバイトで貯めた資金を手にイギリス、フランスで過ごした後、どうしてもイタリアもと残った僅かな資金でイタリアに渡りました。
ミラノの冬は資金の無い私にはとてもつらい寒さでしたが、それでも美しい街並みや美味しい食事の数々に感激したものです。
一番記憶に残っているのはやはり珈琲の美味しさです。
寒い中街を歩きながら、我慢の限界に来るとバルに入ります。
そこで頼むのは必ずエスプレッソのダブルでした。
おそらく今の日本のカフェレベルならば、それほど遜色あるとは思わないのですが、何しろ雰囲気が素敵でした。
丁度安宿から歩いてすぐのところに、老舗のバルがありました。
何度か通ううちにカウンターで働いている少年を仲良くなり、いろいろと片言の英語で話すようになったのですが、その少年の作ってくれるエスプレッソが何よりも美味しかったのです。
彼は修行を始めて2年ほどだと言っていましたが、見た目の少年っぽさは残るものの、カウンターでの堂々とした立ち居振る舞いは、すでにプロフェッショナルのサービスマンを思わせる立派なものでした。
そこで教えてもらったのがエスプレッソマキュアート、今でこそ日本のイタリアンカフェでもメニューにあったりしますので好きな方も多いですが、十数年前の私にはあまり馴染みがないメニューでした。
エスプレッソにほんの少しだけミルクを注ぐ、というよりは乗せるといった具合、味はほとんどエスプレッソですが、最初の一口だけミルクの風味が楽しめます。
イタリアの珈琲文化に少し触れたような気分で、しばらくはそれを好んでオーダーしていました。
イタリアは食事もとても美味しい国ですので、予算がない私でもピザやパスタを安く食べられる店がありました。
駅周辺の路地裏などにある労働者向けの定食屋のような風情の店でしたが、ピザ一枚約500円ぐらいだった気がします。
大きいサイズを一枚平らげて、友人の待つバルに寄っていつものエスプレッソマキュアート、それは極寒のミラノで少しだけ癒される時間でした。